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巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢  2012絹(シルク)見聞録

巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢
2012絹(シルク)見聞録

2012年10月18日(木)~2013年1月8日(火)
開館時間
10:00 – 18:00(入館は17:30まで)
休館日
水曜日、年末年始12/29-1/3
入館料
《一般》500円 《小中高65歳以上》250円 (特別展示・ベーシック展示あわせて)

マリアノ・フォルチュニィ/Mariano Fortuny(1871-1949)

スペインに生まれ、1890年にイタリアのベネチアに移住した後は、ほとんどを同地で過ごす。画家、写真家、彫刻家、舞台美術デザイナーとして多方面で活躍。舞台衣装を手がけたことから服飾にも関心をもち、1907年頃、絹サテンにプリーツをほどこしたドレス「デルフォス」を デザインする。古代ギリシアの衣装に着想を得たこのドレスは、素材そのものが装飾を兼ねるという画期的なものであった。マルセル・プルーストが小説『失われた時を求めて』の中で、彼のドレスに繰り返しオマージュを捧げていることでも知られる。伝説として語られるこのプリーツと絹ベルベットにステンシルプリントのテキスタイルこそが彼の最高の発明品である。

巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢 2012絹(シルク)見聞録【A】「デルフォス」ドレス サテン 1930年代後半 神戸ファッション美術館蔵 【B】ガウン ベルベット 1930年頃 東京家政大学 【C】オペラ・ジャケット(部分) ゴース 1920年代 神戸ファッション美術館蔵 【D】「タバール」ドレスのレーベル ファイユ 1930年代 神戸ファッション美術館蔵


さまざまな表情を見せる絹織物

絹は、古より類まれなる貴重性、優美性、機能性により特別に寵愛された天然素材です。蚕が吐き出す妖艶な極細糸の価値は、世界の経済を揺り動かす程絶大なものでしたが、人々が争って絹を着装した一番の理由は、何よりも絹独特の美しさでした。
20世紀初頭、ベネチアにマリアノ・フォルチュニィという万能型の天才と称賛されたデザイナーが登場し、画期的な絹のテキスタイルで世界的名声を得ていました。本展は、2012年の今日にフォルチュニィが生きていると仮定し、彼が目指した絹世界を構築し、巨匠の仕事の全貌に迫る試みです。誰よりも絹にこだわって研究を重ねた彼が、自身の作品を経糸に、彼の審美眼に適った18世紀から現在までのヨーロッパ、インド、インドネシア、中国、日本などの古今東西の名作絹織物を緯糸として織りなすような、夢の集大成と言える展覧会です。
絹糸から精緻な技法によって織り出されるサテン、ベルベット、タフタ、クレープなど、さまざまな表情を見せる絹織物の魅力をご堪能いただけますと幸いです。

巨匠(マエストロ)フォルチュニィの夢 2012絹(シルク)見聞録 【1】アビ・ア・ラ・フランセーズ(部分) ベルベット 1770-75年頃 フランス 神戸ファッション美術館蔵 【2】イヴニング・ドレス(部分) グレ ジャージー 1958年 フランス 八木通商株式会社 【3】藍縮緬地流水草木屋形模様小袖(部分) 縮緬 19世紀(江戸時代末) 日本 神戸ファッション美術館蔵 【4】アフタヌーン・ドレス(部分) マドレーヌ・ヴィオネ ジョーゼット 1930年頃 フランス 神戸ファッション美術館蔵 【5】染織祭衣装 平安時代 栁桜文様衵(部分) 地固地綾 1932年(昭和7年) 日本 公益社団法人 京都染織文化協会 【6】ローブ・ア・ラ・フランセーズ(部分) サテン ダマスク 1740-50年頃 フランス 神戸ファッション美術館蔵 【7】イ象と鸚鵡のサリー(部分) パトラ(経緯絣) 20世紀初頭 インド 神戸ファッション美術館蔵 【8】カクテル・ドレス(部分) クリスチャン・ディオール タフタ 1955年 フランス 神戸ファッション美術館蔵 【9】百児文様馬褂(部分) 綴 19世紀末-20世紀初頭(清朝末) 中国 神戸ファッション美術館蔵


関連イベント

関連展示 神戸ファッション専門学校

本展に合わせ、日本を代表する絹織物産地の一つである 京都の丹後織物工業組合よりご提供いただいた絹地を用いて、 神戸ファッション専門学校が製作したウエディング・ドレスを ご紹介いたします。

関連展示 京都丹後の織の技

京都丹後地方では日本を代表する絹産地として、永年にわたり培った技術を活かし、和装洋装を問わず新しい機能をそなえた素材の研究や開発が行われています。本展示では、京都府織物・機械金属振興センターにおいて平成16年から23年の間に研究業務の一環で制作された試織品を展示いたします。丹後産地独特の強撚など絹糸への工夫や、ジャガード織機を用いた多層的な組織によって作られるさまざまな立体感など、精巧な丹後産地の織物技術をご紹介いたします。

ギャラリートーク ギャラリートーク

日時:2012年10月20日(土)、11月10日(土)、12月15日(土) 14:00-14:30
解説:当館学芸員
※申込不要/要入館料

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平成18年4月1日より指定管理者制度が導入されました。神戸ファッション美術館の指定管理者は公益財団法人 神戸市産業振興財団です。